証拠シート
「風呂上がり3分以内に保湿」の根拠を探したら、それを否定する試験が2本出てきました
この記事が根拠にした論文を、1本ずつ表にしたものです。何が測られ、どの濃度で試され、どんな副作用が報告されたか。数字はすべて、実際に PubMed で開いたアブストラクトに書いてあったものだけです。
- 7論文
- 6副作用の
記載なし - 5濃度の
記載なし - 3基準に
合う商品
- メーカー資金2 本
- 資金源が確認できない2 本
- 資金提供なし1 本
- 独立資金1 本
- 公的資金1 本
★ 「副作用の記載なし」は、「副作用がなかった」ではありません。
この 7 本のうち 6 本は、副作用について一言も書いていません。書いていないだけです。起きなかったとは、どこにも書かれていません。副作用が実際に報告されていたのは 1 本です。
この2つを混ぜないために、うちは機械(site/verify.mjs)で検査しています。台帳に「なし」とだけ書くと、サイトが公開されません。
| 論文 | 何を測ったか | 試験で使われた濃度 | 報告された副作用 | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| Impact of Water Exposure and Temperature Changes on Skin Barrier Function Journal of clinical medicine 2022 ・ PMID 35053992 ・ 資金提供なし | 機械の測定値。皮膚温、pH、経表皮水分蒸散量(TEWL)、紅斑、角層水分量(SCH)を、水への曝露の前後で測定 | 該当なし(濃度の概念がない研究)。条件は温水/冷水への浸漬と、TempTest による高温部(44℃)・低温部(4℃)への接触。浸漬時の水温と浸漬時間の具体的な数値は要旨に記載なし | 記載なし | 記載なし(曝露の前後で測定する単回の観察。追跡期間の記載なし) |
| Capacitance and transepidermal water loss after soaking in water for different durations: A pilot study Skin research and technology 2022 ・ PMID 34455630 ・ 独立資金 | 機械の測定値。静電容量(capacitance=角層の水分量)と経表皮水分蒸散量(TEWL)を、浸漬の前後で測定 | 該当なし(濃度の概念がない研究)。条件は前腕内側を水に浸す時間で、3分・5分・10分・15分・20分の5群にランダム割付。水温の記載は要旨になし | 記載なし | 記載なし(浸漬前後の単回測定。追跡期間の記載なし) |
| Quantitative assessment of combination bathing and moisturizing regimens on skin hydration in atopic dermatitis Pediatric dermatology 2009 ・ PMID 19706087 ・ 公的資金 | 機械の測定値。皮膚の水分量(hydration)を、処置後90分間にわたって測定 | 該当なし(濃度の概念がない研究)。条件は4つのレジメンのクロスオーバー比較(入浴のみ/入浴+直後に保湿剤/入浴+時間をおいて保湿剤/保湿剤のみ)。入浴時間・水温・保湿剤の製品名や濃度は要旨に記載なし | 記載なし | 記載なし(各処置後90分間の測定。試験全体の期間は要旨に記載なし) |
| Optimal application method of a moisturizer on the basis of skin physiological functions Journal of cosmetic dermatology 2022 ・ PMID 34743412 ・ メーカー資金 | 機械の測定値+角層の生化学。角層水分量(SCW)、トリプシン様活性、角層のデスモグレイン1局在スコア | 保湿剤の塗布量として 0.5 / 1.0 / 2.0 mg/cm² の3条件を比較。塗布タイミングは入浴直後(5分以内)と入浴90分後、頻度は1日1回と1日2回を比較。保湿剤そのものの成分濃度は要旨に記載なし | 記載なし | 乾燥肌の患者を対象とした後半の試験は8週間(前半の健常者での比較は期間の記載なし) |
| The effect of washing and drying practices on skin barrier function Journal of wound, ostomy, and continence nursing 2008 ・ PMID 18199943 ・ 資金源が確認できない | 機械の測定値。経表皮水分蒸散量(TEWL)、皮膚水分量(コルネオメーター)、皮膚pH、紅斑 | 該当なし(濃度の概念がない研究)。条件は洗浄方法(石鹸+水 vs 水のみ)と乾燥方法(タオルでこする/タオルで押さえる/自然乾燥)の6条件。石鹸の濃度・水温・洗浄時間は要旨に記載なし | 記載なし | 記載なし(片腕につき3手技、各手技を2時間の休止をはさんで2回反復。試験全体の期間は要旨に記載なし) |
| The long-term use of soap does not affect the pH-maintenance mechanism of human skin Skin research and technology 2015 ・ PMID 25073884 ・ メーカー資金 | 機械の測定値。前腕内側の皮膚pHを、洗浄前と洗浄後6時間にわたって測定 | 該当なし(濃度の概念がない研究)。条件は「石鹸系洗浄剤を5年以上使ってきた群」と「弱酸性洗浄剤を5年以上使ってきた群」の比較で、測定時は両群とも固形石鹸で洗浄。洗浄剤の濃度の記載なし | 記載なし | 洗浄後6時間の追跡(被験者の使用歴は5年以上) |
| Rubbing skin with nylon towels as a major cause of pseudomonas folliculitis in a Japanese population The Journal of dermatology 2015 ・ PMID 25423895 ・ 資金源が確認できない | 臨床所見と細菌検査。緑膿菌性毛包炎と診断された10人の診療録の後ろ向きレビューと、ナイロンタオルからの緑膿菌の分離 | 該当なし(濃度の概念がない研究)。条件は入浴時に浴室に置いたナイロンタオル/スポンジで体をこすっていたかどうか | この研究の対象そのものが有害事象。緑膿菌性毛包炎の患者10人(男2・女8)のうち8人が、入浴時にナイロンタオルまたはスポンジで体をこすっていた。検査した2人の2人ともでナイロンタオルから緑膿菌が分離された。4人は1〜3年にわたり再発。ナイロンタオルの使用中止で全例が速やかに軽快し、再発しなかった | 記載なし(後ろ向きの症例集積。ただし4人については1〜3年にわたる再発を記録) |
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