肌断食
解説は書いていません。私たちが論文をどこまで辿れたかを、効果 / 副作用 / 使い方の3つに分けて、そのまま並べています。
「出典が見つからなかった」は「効かない」ではありません。調べたけれど確かめられなかった、という意味です。
成分のランキング: 6 位(6 点)
★ この順位は、論文が決めたものではありません。私たちが決めた重みで計算したものです。重みは 成分ごとの証拠 のページに全部書いてあります。
そして、順位は「効く順」ではありません。「調べられている順」です。
効果4 件
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肌断食をすると、肌が本来の力を取り戻す
ヒト試験まで辿れた
スキンケア中止を検証した介入研究は、分割顔(片側だけ保湿剤を中止)のパイロット試験1本しか見つからなかった。中止した側は継続側より有意に乾燥し(冬コホート・1〜7日平均 3.78 vs 2.75、p<0.0001)、若年者では客観評価6日・主観評価10日でベースラインに戻った。40〜55歳の群は21日の観察期間内に回復しなかった
示されたのは「乾いて、そして元に戻った」であって「元より良くなった」ではない。回復と強化は別。非盲検で、TEWL・角層水分量の機器測定はしていない(n=20/36)
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スキンケアをやめると、肌の常在菌のバランスが整う
機器の測定値だけ
製品使用を3週間中止した縦断研究(健康な成人11人・9週間、公的資金)で、分子多様性はすべての部位で有意に低下し、脇と足では細菌多様性も低下した。規格化製品を再開すると多様性は戻った(脇: p=8.9e-33)
n=11と小規模で、変化が大きかったのは顔ではなく脇・足。「多様性が高い=健康な肌」とは限らない。製品成分の半減期は0.5〜1.9週で、数日では抜けない
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赤ちゃんに毎日保湿すれば、アトピー(湿疹)を予防できる
ヒト試験まで辿れた
湿疹リスクの高い新生児1,394人のランダム化比較試験(公的資金)で、生後1年間毎日保湿剤を塗っても、2歳時の湿疹発症は保湿群23%・対照群25%(調整相対リスク 0.95、95%CI 0.78–1.16、p=0.61)で差がなかった。1年目の皮膚感染症は保湿群のほうが多かった(調整発生率比 1.55、95%CI 1.15–2.09)
湿疹ハイリスクの乳児が対象であり、大人の顔のスキンケアにそのまま外挿はできない
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肌断食でニキビ・毛穴・たるみが良くなる
出典が見つからなかった
肌断食とニキビ・毛穴・たるみの関係を調べた試験は1本も見つからなかった
「探したが見つからなかった」という記録であって、効果が否定されたわけではない
副作用2 件
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保湿剤を使い続けると、肌が自分で潤う力をサボるようになる
機器の測定値だけ
前腕に4週間・1日3回保湿剤を塗ったあと、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)を貼付すると、塗っていない腕よりTEWLが有意に高かった。著者の結論は「正常皮膚への保湿剤の長期使用は、刺激物への感受性を高めうる」
顔ではなく前腕。被験者数は要旨で確認できなかった。測っているのは「刺激物を貼ったときの反応」であって「肌本来の保湿力」ではない。1999年の単一研究で、大規模な再現はない。肌断食論の理論的支柱は、事実上この1本
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保湿剤に副作用はない
ヒト試験まで辿れた
湿疹リスクの高い新生児1,394人のランダム化比較試験(公的資金)で、生後1年間の1人あたり皮膚感染症の平均回数は、保湿群 0.23回(SD 0.68)に対し対照群 0.15回(SD 0.46)だった。調整発生率比 1.55(95%CI 1.15〜2.09)で、毎日保湿した群のほうが多かった。著者は「皮膚感染症のリスクが上がる可能性を示す所見がある」と結論に明記している
対象は湿疹ハイリスクの乳児で、大人の顔のスキンケアにそのまま当てはめることはできない。肌断食・保湿をめぐる論文のうち、有害事象を数えているのはこの試験だけで、残りは有害事象について何も書いていない。「保湿剤の副作用を数えた大人の試験」は見つからなかった
使い方1 件
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数日〜1週間ほど化粧品をやめれば、肌がリセットされる
機器の測定値だけ
健康な成人11人を9週間追い、4部位から計2,192検体を採った研究では、化粧品を中止した3週間のあいだ、分子多様性がすべての部位で有意に低下した。製品成分が抜けるまでの半減期は、化合物によって 0.5〜1.9週とばらついた
測っているのは皮膚表面の分子と細菌で、肌の見た目ではない。n=11で、変化が大きかったのは脇と足。多様性が高いことが健康な肌を意味するとは限らない。「数日で抜ける」という前提のほうが、この測定とは合っていない