「習慣」の記事
4 本あります。すべて、論文の一次情報まで辿って書いたものです。
-
「化粧水は3回重ねづけ」——その「3回」を確かめた試験を探して、見つかりませんでした
「3回重ねづけると良い」を確かめた試験は、探した範囲では見つかりませんでした
「化粧水を一度に3回重ねると良い」を、そのまま確かめた試験は、探した範囲では見つかりませんでした。回数を比べた研究も見当たりません。一番近い比較試験の要旨は「塗る順番はほとんど影響しない」「クリーム1品でも、とくに乾燥肌では良好な保湿だった」。反復塗布のデータは2日で頭打ちでした。「多段階ルーティンは良い」と出した試験は、著者9名全員が化粧品会社の社員で、その論文自身が「ルーティンを支持する根拠は乏しい」と冒頭に書いています。
4 本の論文を確認乾燥読む -
【出典をたどる vol.1】
「肌のターンオーバーは28日」——その28日を測った論文を、見つけられませんでした
「28日周期」を実測で裏付けた論文は、1本も見つかりませんでした
ターンオーバーを実際に測った研究が出した日数
よく言われる「28日」 0件Weinstein 1984(表皮全体) 39日Bergstresser & Taylor 1977 45日Iizuka 1994(同じデータの再計算) 47〜48日日(「28日」を実測した論文は、PubMed で見つかりませんでした)
「28日」の棒は、実測値ではなく「その数字を報告した論文が0件だった」ことを示しています(斜線)。実測値の出典: Weinstein 1984(39日)・Bergstresser & Taylor 1977(45日)・Iizuka 1994(同じデータの再計算で47〜48日) 「28日」を実測で裏付けた論文を探しました。検索は6件返しますが、6本ともラットの肺やウサギの硝子体で、皮膚の話ですらありません。実際に測った研究が出した数字は39日・45日・47〜48日。しかも同じデータを計算し直しただけで、39日が47〜48日に動いています。
6 本の論文を確認くすみ読む -
【出典をたどる vol.3】
「風呂上がり3分以内に保湿」の根拠を探したら、それを否定する試験が2本出てきました
「3分以内に保湿」の"3分"に、根拠は見つかりませんでした
3分ルールに臨床的な裏付けはありませんでした。直後に塗っても、30分後・90分後に塗っても、角層の水分量に差は出ていません。ただし「塗らない」だけは別で、入浴前より乾きます。分かれ目は速さではなく、塗るか塗らないかでした。
7 本の論文を確認乾燥敏感肌読む -
【出典をたどる vol.2】
「肌断食」に根拠はあるのか
「肌断食」そのものを検証した臨床試験は、事実上ありませんでした
保湿をやめた肌が、もとに戻るまでの日数
17〜25歳(客観評価) 6日17〜25歳(自己評価) 10日15〜20歳(夏) 11日40〜55歳 戻らず日
出典: Maul 2020(分割顔パイロット試験)。40〜55歳群は21日間の観察期間内に有意な回復が見られなかった。ただし13人と小さな群です 肌断食を検証した臨床試験は、事実上存在しませんでした。理論的な支柱は1999年の「前腕」の研究1本きり。是非を裁定する代わりに、やめてよさそうなものと、やめてはいけないものを仕分けます。
6 本の論文を確認乾燥敏感肌読む